お知らせ
令和6年度 境町隈研吾建築物・首都圏外郭放水路見学の旅
12月7日(土)日帰りで境町隈研吾建築物・首都圏外郭放水路見学の旅を実施しました。首都圏外郭放水路の団体予約申込みの都合上、例年よりやや遅い12月になってからの研修旅行となりました。まず、境町において隈研吾氏設計の建築物を見学しました。ご承知のとおり、氏は国立競技場、JR高輪ゲートウェイ駅、角川武蔵野ミュージアムなど話題の建築物を手がけている世界的な建築家です。境町との交流は2015年ころから始まり、町づくり構想の一環として氏が設計した建築物が次々と建てられ、現在7つの建築物が存在しています。道の駅さかいの中にあるサンドウィッチ専門店「さかいサンド」を始め5か所の建築物を見学しましたが、町の景観に溶け込みながら木材を中心とした独創的な建築美を鑑賞することができました。
次に、首都圏外郭放水路に向かいました。これは埼玉県春日部市の国道16号線の地下50mに掘り抜かれた全長6.3㎞、直径10mのシールドトンネルと、幅78m、長さ177m、天井の高さ17mで内部に59本の印象的な柱が並ぶ調整水槽で、それぞれ洪水を防ぐ「巨大な龍」と「荘厳な地下神殿」になぞらえられているものです。116段の階段を下って「地下神殿」に降り立ち、放水路の機能や役割などについて説明を受けました。その壮大な景観には息をのむばかりでした。
気候変動の影響により、世界各地おいて洪水や火災、干ばつなどの災害が報道されており、日本においても、台風の多発や予測困難な線状降水帯、ゲリラ豪雨による洪水被害が各地で発生しております。このような洪水に備えた世界最大級の防災施設が存在することは大変心強い思いがしました。
この施設は平成5年から平成18年にかけて土木技術の粋を結集して建設され、これまでに年に7、8回ほど稼働し洪水調整をしているということです。一方、この「龍」や「神殿」の力からすれば、まだ十分に余力があるのではないかと思われます。しかし、現実としては、この「龍」が大活躍をしなければならないような洪水が発生しないことが最も望ましいことです。日本の「底力」を目の当たりにしつつ、複雑な思いを胸に施設を後にしました。
バスの中では、参加者からおいしいいなりずしやサツマイモチップスなどたくさんの手料理の差し入れがあり、近況報告や「うわさ話」などにぎやかな会話が続きました。また、ビンゴゲームで車内は大いに盛り上がり(幹事の個人的な感想です。)ました。初冬のよく晴れた、やや肌寒い一日でしたが、皆さんは元気いっぱいで無事にバス旅行を終えることができました。ご協力に感謝いたします。
(参加者)
朝日 正 泉 幸一 岩間 伸博 小貫 康夫 川﨑 定信 菊池 巧 小森 廣之
近藤 文雄 坂本 均 鈴木 睦夫 丹 勝義 生田目陽一 蛭田 和子 蛭田 信行
深澤 敏章 矢越 一枝 𠮷井 豊 (小貫 康夫)